オンプレ型からクラウドSaaS型に切り替え!募集業務と賃貸管理業務のシステムを統一したことで、属人的な業務から脱却できました。
目次
業界特有のアナログさとDX
不動産にかかわる情報は適切に運用すべきだと実感しました
―今泉様のコラム記事『DXってなんだろう??』を読ませていただきました。DXに対する想いが伺える内容でしたが、今泉様はもともと不動産業界のDXに関心がおありだったのですか?
率直にお話しすると、以前私が売買仲介の営業をやっていた時は、逆に「業界のアナログさ」に加担していた部分もあったかもしれません。
ですので、昔からずっとDXに関心があったわけではないのですが、10年以上この業界に携わっていろいろな経験をする中で、「不動産にかかわる情報は、必要とされる方にとっては本当に大事なもので、適切に運用していかないといけない」という想いが培われていきました。
システム導入の経緯
デジタルなツールを使っていながら、アナログな対応をしていました
―貴社では、10年ほど前に募集業務で「いい生活賃貸クラウド One(当時:ESいい物件One)」をご導入いただき、その後、約4年前に賃貸管理業務もクラウドSaaS賃貸管理システム「いい生活賃貸管理クラウド(当時:ESいい物件One)」に切り替えてくださいました。その時の経緯についてお聞かせいただけますか?
当社ではもともとオンプレミス型の賃貸管理システムを使っていました。全部で3台導入しましたが、作業担当者は3人以上いるので、リモートデスクトップで共有していたんですね。そうすると、作業中に誰か他の人がログインすると、ぶつっと切れてしまうんですよ。
そうならないために、事務所内でシステムを使う時は「〇番のシステム入ります!」と宣言してから業務をスタートしていました。デジタルなツールを使ってはいるものの、ものすごくアナログな対応をしていたなと思います。
また、オンプレ型はシステムの自動更新がされないので、クラウド型のシステムを色々検討していました。その中で最終的には、長く募集系で使っている「いい生活賃貸クラウド One」と揃えた方が良いだろうということで、導入に至りました。
属人的な仕事の仕方から脱却できたのが大きなメリットだと思います
―「いい生活賃貸クラウド」シリーズにシステムを統一したことで、実際の業務に変化はありましたか?
部署の全員が同じデータベースを参照できるので、ほしい情報が検索したらすぐに出てくるという点で、営業のレスポンシブがとても向上していると思います。
現場で営業していると、お客様から本当に色々な質問を頂きます。例えば「前の入居者はどんな人でしたか」「何年くらい住まわれていたんですか」などですね。
そういった質問に対応するとき、オンプレ型のシステムを使っていた頃は、担当者に電話で聞くくらいしか調べる術がなかったのですが、今はシステムですぐに検索できます。個人に頼らずに誰でも対応できるという点で、属人的な仕事の仕方から脱却できたのが、メリットとして大きいと思います。
今後の展望・いい生活への期待
分業化をして、よりいっそうDXを進めていきたいです
―これからさらにDXを進めていきたい部署や業務はありますか?
賃貸管理部門では担当者に依存した仕事がまだ残っているので、それをなくしていきたいです。
ツールの導入などは場面場面でこれからも必ず必要となってくると思いますが、それが目的ではありません。
私が考えるDXというのは、属人主義というアナログからの脱却であって、最適な人材が最適な業務に専念することができる環境づくりだと考えています。
例えばクレーム対応や案件登録などを1人の担当者がすべてやる必要はないので、業務を抽出してまとめて、専業チームを作れたらいいですね。具現化できるか分かりませんが…。
でも、クラウドSaaS賃貸管理システム「いい生活賃貸管理クラウド」の既存機能を活用することで実現できそうなものはあるので、やれることから地道に着手していこうと思っています。
スマホから情報を登録できるようになるのが望ましいですね
―最後に、いい生活へのご要望があればぜひお聞かせください。
ブラウザ対応を進めていただきたいです。今のクラウドSaaS賃貸管理システム「いい生活賃貸管理クラウド」は、移動するたびに立ち上げ直さないといけないので。あとはスマホから情報を登録出来るのが一番望ましいのかなと思いますね。一部、CRMの部分が先行してブラウザ対応された(※)と思うので、今後は全体的にブラウザ対応してほしいと思っています。
※ブラウザ対応のCRMシステム「いい生活賃貸クラウド 営業支援」
インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。
<取材日:2022年4月7日>
編集後記
実はインタビュアーを務めるのが初めてだった私。緊張でそわそわしていたのですが、今泉様が終始気さくにお話して下さり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。今泉様のコラム記事はこれからも更新されるとのことなので、楽しみに待ちたいと思います。今泉様、貴重なお話をありがとうございました!(担当:いい生活 マーケティング部 三原)