本コラムは全国の不動産会社様の研修会や、団体様、協会様のセミナーにて講演させていただき、好評いただいております弊社COO北澤のオリジナルセミナー資料「無駄を省くIT戦略とスマホ時代のIT戦術」から一部を抜粋、加筆したものを掲載しております。
課題
- 仲介会社からの物件確認の電話対応に苦慮。
- どの仲介会社がどのような物件を、どのような確率でけてくれているのかは感覚でしかわかっていないので、仲介会社の営業力の分析ができておらず、有効な対応ができていない。
- 仲介会社が見るサイト(レインズ、自前のサイト、そのほか民間のサービス)への空室物件の登録がタイムリーにできない。
- ファックスという情報時差の生じる前世紀の遺物を使っていていいのだろうか?
取るべき施策
- 紙を使う情報提供をやめる。
紙ゆえに時間差が生じて物件確認の問い合わせがくる。
また、情報発信側ファックス通信料や受取側の紙代の節約。
紙じゃないといやだという会社は、ネット時代では仲介力はないはずなので排除。
紙で情報発信している管理会社も、同様に仲介会社やオーナーから敬遠される。
ファックスってなんですか?(いい生活に来る学生談) - 物件確認用の自前のサイトを用意する。
- 上記で用意した仲介会社の見るサイトへ効率的、タイムリーに情報を掲載するシステムの導入。
利点
物件情報の更新のタイミングは情報元の情報変更とほぼリアルタイムであること、更新後1時間以内は分
刻みで更新経過時間が表示され、1時間経過後は一時間単位で表示などされるなどインターネット時代に相応した鮮度・即時性が不動産情報流通のシステムでは求められる。
考慮すべきポイント
- 物件管理を主とするデータベース(管理システム等)からデータが連動させることができるか?(RPAの活用も含む)
- (自社サイト)仲介会社側が、個別物件の検索のみならず、物件一覧がデジタルで取得できる仕組みか。
- (自社サイト)行儀の悪い仲介会社を排除するため、信用のおける先のみで構成する会員制にできるか。
- (自社サイト)仲介会社のアクセスログがわかるようにできるか。
活動的な仲介会社、アクセスの少ない仲介会社、物件へのアクセスがあるけど決まらない物件、仲介会社ごとの得意な物件、物件と仲介会社の位置関係がわかると、物件の決まらない理由が推測できたり、仲介会社に対して適切なアプローチが取れる。 - (自社サイト)仲介会社の利便性は高いものかどうか?
仲介会社はデータからチラシを管理会社名、仲介会社名の両方で印刷できるかどうか?
管理会社指定の申込書も取得するができるか。部屋ごと、空き室一覧に加え、棟毎のデータが取得できるか。 - AI、チャットボットの活用をすべきか? 物件確認対応のAIは、信頼のおけるほど深層学習を終えた優秀なAIか?
- 管理会社の採用が多く、結果として仲介会社の間で広く利用されていて、仲介会社の社員が使い慣れているサイトか?
以上、「無駄を省くIT戦略~不動産業務とIT活用例⑦~仲介会社とのやりとり」でした。
最後までお読みいただいただいた皆様には、ぜひ「課題」「取るべき施策」「考慮すべきポイント」をご参考、ご活用いただければと存じます。
5月31日に東京ビックサイトで「無駄ハブ」やります!
2024年5月30日(木)・31日(金)に開催される「住まい・建築・不動産の総合展 BREX」にいい生活が出展します!
また、31日(金)に予定されている特別講演で、北澤がリアルに「無駄ハブ」をお話しします!
皆様ぜひお越しください!